◆花筐 ― はながたみ ―
越前市花筐のもみじまつりでは大滝神社の参道に花かごが飾られます。
これは、次の物語が起源となっています。
花筐 ― はながたみ ―
・作 世阿弥
・素材 「日本書紀」・場所 前場 越前国 味真野
(現・福井県越前市池泉町味真野)

あらすじ

大迹皇子は皇位継承の為に上洛することとなり、寵愛している照日の前へ文と花筐を使者を遣って届けます。
 照日の前は別れを悲しみつつ文と花筐を抱いて里へと帰りました。
 即位して継体天皇となった皇子は、紅葉の御幸に出かけた折、そこへ物狂となって侍女とともに都へとあとを慕って来た照日の前が行き会いました。
 官人が侍女が持つ花筐を打ち落とすと、照日の前は花筐の由緒を語って官人を非難し別れの悲しさに泣き伏すが、継体天皇はその花筐をみて確かに照日の前に与えた物だとわかり、再び照日は召されて都へと伴われていきました。
その二人の像は、味真野苑にあります。
 


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