◆MODE大井ビル

 江戸中期の宝永元年頃より大井商座の名で呉服売を営みて明治初期に至り、その後、大井呉服店で慕しまれた老舗店です。

 昭和に至りて東京の三越百貨店を夢に現館長の祖父大井藤助が、大正末期よりプランを練り昭和7年に完成しました。

 ルネサンス建築を基本にした「近世復興式」と呼ばれる欧風建築で地方都市では大変貴重な建物です。

 建物構造は、鉄筋コンクリート陸屋根造り3階建で、古典主義を取り入れた近代建築。 耐震性は当時の建物としては北陸でも群を抜いており、開店当時の正式名は代々使用の商紋含め「大井百貨店」(通称「大井デパート」)で、武生の名物店として盛況を博し、現在は繊維総合全般扱いで商事部門を大井商会、小売部を大井洋装店名で、MODE大井ビル内で幅広く営業展開しています。

 店内には県内に一つしかないといわれる明治初期の木版画や、江戸期使用の陣笠、昭和初期使用のアメリカ製7部門金銭登録機等が展示されています。

毎日 開館
時間午前10時〜午後4時。
5名以上の見学は要予約。

戻る>>