有機大豆・有機米を使い木樽で1年寝かせた、有機JAS認証の有機みそ専門味噌蔵
農薬も添加物も含まない
赤ちゃんや妊婦さんも安心して食べられる有機みそ。
木樽で約1年寝かせた天然醸造だからかもし出せる
本物の美味しさにこだわり続けています。

約230年前から培われた、モノづくりの心。
マルカワみその源流は、今から約230年前の江戸時代に、越前・福井の国府が置かれた武生地方の地主であった河崎仁左エ門の弟であった初代河崎宇右エ門が、分家独立し高20石を持って米作りを始めたところにあります。そして、1914(大正3)年に6代目河崎宇右エ門が手作り味噌用の米麹づくりをはじめたのが、味噌作りの第一歩となりました。時代の移り変わりとともに、農家から麹屋へ、そして味噌屋へ。本質的価値よりも経済価値が優先されていく時代の中で、今日まで自然の発酵速度にまかせ約1年間寝かせる味噌造り一筋に歴史を刻んでまいりました。

時代を呼吸する、有機味噌造りへ

いまの時代。目まぐるしい経済成長とともに食生活がコンビニエンス化、ファーストフード化し、物質的には毎日の暮らしはとても豊かになりました。しかしその反面、化学物質による環境問題や食品汚染など、経済発展の「影」となってきた問題が近年クローズアップされるようになり大きな社会問題となってきています。
味噌も例外ではなく、自然のままでは約1年かかる熟成期間を人工的に加温し1/3〜1/4に短縮してしまう加温醸造が当たり前になっていきました。
そんな中、マルカワみそでは昔ながらの約1年寝かせる天然醸造にこだわり続ける一方、「限りなく自然・天然に近い素材と製法を用いた味噌造り」を理念に掲げ、1992(平成4)年から自社田自社栽培による農薬・除草剤・化学肥料などを使わない有機大豆と、有機米作りに着手。1995(平成7)年には、取引先とのコラボレーションにより、OCIAの有機認定工場の資格を取得しオーガニックの米みそ・麦みその生産を開始、翌年にはOEMにて有機みその海外出荷を開始しました。
さらに1997(平成9)年には、農業部門でJONA(日本オーガニック&ナチュラルフーズ協会)の有機認証を取得。2001(平成13)年には農林水産省登録認定機関であるOCIAジャパンによる、北陸味噌業界最初の工場の有機認定を取得。腕を磨き、商品を磨き、自然と人間が共存できる輝かしい日本の未来に向けて、有機味噌造りにチャレンジし続けています 。

※OCIA International=アメリカの有機認証団体
詳しくお知りになりたい方はこちら>>>http://www.ocia.org/

※OCIAジャパン=農林水産省登録の有機認証団体 
詳しくお知りになりたい方はこちら>>>
                  http://www.ocia-jp.com/

※JONA(Japan Organic and Natural Foods Association)
特定非営利活動法人日本オーガニック&ナチュラルフーズ協会の略で、有機農業を推進し有機食品を普及するために組織された日本で最初に誕生した第三者オーガニック認証機関。
詳しくお知りになりたい方はこちら>>>
           http://%20www.jona-japan.org/

米作り230年、味噌造り90年。
時代が大きな進化を遂げ、機械も近代化されてきましたが、お客様から美味しい
といっていただける一言を、無上の喜びとする、創業当時と変わらぬ熱い思いは、
マルカワみその根底に今も脈々と流れ続けています。
一冊の食品汚染の本から始まった、本物探し。

1956(昭和31)年に味噌屋の長男として生まれた私は、高校卒業後東京農業大学農学部の醸造学科に進学しました。大学2年、ちょうど『複合汚染(有吉佐和子著)』がベストセラーになった頃、たまたま「恐るべき食品汚染(郡司篤孝著)」という本を読んだのが、その後の人生の大きな転機となりました。
この本は、毎日食べている食べ物に使われる大量の添加物に警鐘を鳴らす内容でした。

日本では333種類の世界でも類をみない数の添加物が認可され、一人当たり年間約4キロの添加物を摂取しており、50年で200キロ、約ドラム缶1本分の添加物が体の中に入ると知りました。当時のほとんどの食品には添加物が使用され、添加物が使用された食品を避けようとすると、食べるものがないという状態で言い知れぬ恐怖感に襲われたことを今でもハッキリと覚えています。


同時に、"食べ物とは一体何なんだろう?"という大きな疑問が心の中に湧き上がってきました。それは生命を維持し、幸せを実現するためのモノなのか、単なる経済活動の手段としてのモノなのか? 食べ物を食べて毎日生きてはいるけれど、生きるとはいったい何なのだろう。何のために生きているのだろうという問いが頭の中に渦巻き、その答えを探し求め続けていた時代でした。

自社で米や大豆を
栽培していた頃


議論より実践。無我夢中で始めた、有機農業。

何とか世の中を変えたい。そんな思いに駆られて、当時の私は本をむさぼり読み、さまざまな消費者運動に参加することに時間をさきました。しかし、いくらヒステリックに叫び続けても告発型の消費者運動では、世の中はなかなか変わりにくい。そう実感するようになりました。また、もし変えることが出来たとしてもそれにはあまりにも時間がかかり、その間にもどんどん汚染は進んで行く。議論はもうたくさんだ、まず私から行動しなければ日本の土も川も海も、そして食べ物も何も変わりはしない。どうしても無農薬・有機栽培の原材料で味噌が作りたい。
1992(平成4)年。居てもたってもいられなくなり、周囲の猛反対を押し切って代々河崎家に伝わる水田で無農薬・有機栽培の米づくりを始めました。翌年には全圃場を有機化し、さらに翌年には越前市白山地区で畑を借りて、大豆の有機栽培を開始。1995(平成7)年には、農業部門を農業生産法人有限会社瑞穂として法人化し事業を拡大していきました。


心と体に突きつけられた、有機農業の現実。
しかし、無農薬・有機栽培と口でいうのは簡単ですが、実際に始めてみるとハンパではなく、有機栽培の想像を超える厳しい現実を目の前に突きつけられる結果となりました。
肥料はすべて手作り。作るのも大変ですが、圃場に撒くのはさらに大変でした。除草剤を全く使いませんから、圃場は瞬く間に雑草の海と化していきました。取っても取っても、生命力の強い草は、私をあざ笑うかのように生えてきます。真夏に一日中腰をかがめての草取りは、滴った汗が乾燥して額からは塩を噴き、腰がちぎれてしまうのではないかというほど過酷な苦しさでした。とはいえ、やり始めたばかりでいまさらやめるわけにもいきません。しかし、やれば肉体労働の苦しみが待ちうけていました。

挫折。そして専業農家との出会い
なぜ私はこんな苦しみを味わうのだろう・・・と、自問自答を繰り返しながら、心の葛藤と体の苦痛にさいなまれる日々が延々と続きました。そんな年月を重ねていく中で、有機専業農家の藤本農園(福井県鯖江市)さんと、金沢農業(石川県金沢市)の井村さんとの劇的な出会いがありました。彼らの話を聞くしたがって、自分がやっていた有機農業は「ただ手間をかければいい」という素人の仕事で、彼らは農業のプロであることをイヤと言うほど思い知らされました。そして、有機みそを造りたいのなら、自分が直接米や大豆を作らなくても、有機栽培のプロたちから原料を分けてもらえばいい。そして、彼らが汗して作った「有機農産物」というバトンを、消費者の皆さんに「有機みそ」という形に加工して手渡していくことが、味噌造りのプロである私に課せられた社会使命はないか?私がやらなければならないことなのだ・・・と、考えが変わり始めました。
いまマルカワみそが掲げている【美味しさは、土のおかげ様】というサブスローガンには、その時の思いが込められているのです。


進化と深化で独創的な味噌造りへ、失われた天然麹菌仕込みの味噌復活への挑戦。
通常、味噌蔵が味噌を仕込む折の米麹や豆麹を作る時に使う種麹(こうじ)菌は、工業的に純粋培養したものを使います。この種麹は、味噌蔵には使いやすく安定的で確実な味噌を造ることができますが、自然界にいる天然麹菌による味噌づくりは麹菌の採取や熟成管理が非常に難しく、しかも有機原材料を使った味噌となると国内ではすでに1軒もありませんでした。
そんな中、昔ながらの伝統的な匠の技で造られた本物の発酵醸造食の復活を提唱されている菌匠会顧問の三好基晴氏から、日本から姿を消してしまった天然 (野生)麹菌を使った有機みそ造りへの熱い思いに心打たれました。そこで、50年前まで天然麹菌で造っていた、当蔵会長の河崎宇右衛門の勘と記憶を頼りに、創業以来90年以上も味噌蔵に棲みついている天然麹菌を使い木樽で1年間寝かせた天然醸造の有機みそ造りに挑戦。国内では唯一半世紀ぶりに天然麹菌仕込み味噌を復活させました。
本当に天然麹菌かどうか?通常使っている市販種麹菌が混入していなかを調べてもらったところ、マルカワみその味噌蔵には少しずつ性格の違う4種類の天然麹菌が棲みついていることがわかりました。また、採取した麹菌は市販されている種麹菌とは別の種類のものであることも確認されました。味噌造りに使いますと、この4種類の麹菌がそれぞれの味を醸しますので、まるで四重奏のような旨味とコクを醸し出し、天然麹菌による天然醸造でないと出せない美味しい味噌が出来上がります。
現在、天然麹菌を使った有機みそ「日本」と「有機あまざけ」を商品化。今後は、さらに天然麹菌仕込み味噌のバリエーションを展開していこうと考えています。
詳しくお知りになりたい方はこちら>>> http://www2.odn.ne.jp/kentei/index.htm

自然と人間の共生を目指す。 それが、越前有機蔵のモノづくり理念。

私の経験と試算によると
味噌1キログラム作るのに、約3平方メートルの大豆と
米を栽培する農地が必要で、通常ここに約192グラムの
化学肥料・農薬・除草剤が使われています。

農地に撒かれたこれらのものは、大豆や米に吸収され人間の口
に入ってくる。
除草剤は水を張って散布し川に水を捨ててから田植えをするため、 海に流れていき水産物・海産物に吸収され、再び食べ物となって 私たちの口に入ってくることになります。

土・水・空気は一度汚染してしまうと、なかなか元には戻りません。
この悪循環を止めない限り、輝かしい日本の未来は想像できにくい。
平成14年、日本で約2,500トンの有機味噌が生産され、 私の計算では、約500トンの化学肥料・農薬などが使用 されなくなりました。


マルカワみそも、生産量の8割が有機みそとなり、
かけがえのない自然と人間が「共生」出来る味噌つくりが実現され、
私の小さな夢が少しずつカタチになり始めています。

左の写真は私が自社田で作った有機栽培2年目の
有機米と一般米を、白米にして水に浸しておいたものです。
保存して1年ぐらいで一般米は茶色くなり始めましたが、
有機栽培米は11年経った今でもほとんど変色はありません。


味噌は、スローフード食品。味噌造りは、米や大豆の種まきから計算すると、春に種まき→秋に収穫→冬に寒仕込み→翌年の秋に蔵出し。と、収穫に1年・仕込み熟成に1年と実質的に2年と言う「時間」がかかります。また、木樽の修繕管理という「手間」や、1年間寝かせておく「場所」も必要になります。天然醸造の味噌は、一般食品のように短時間でできるものではありません。しかし、スーパーなどで販売されている味噌の中には、生産性を高めるため工業的に加温処理し、短期間で強制的に熟成させた味噌(速醸味噌)が圧倒的に多く、主流を占めています。むしろ、昔ながらの約1年間寝かせる天然醸造の味噌を探すほうが難しいかもしれません。


確かに、人工的な加温処理(速醸法)をすればひとつの桶で1年に何度も仕込むことができるので、桶の回転率がよく経済効率は格段に向上し、味噌蔵には経済的な恩恵を多くもたらしてくれます。しかし、速醸味噌は大きな経済効果をもたらしてくれる影で、本来約1年寝かせてじっくり醸し出す大豆本来の持つまろやかでコクのある深い旨味を犠牲にしている部分もあります。その旨味は、人間の力・知恵ではどうすることも出来ない、1年という時間しか実現してくれない味なのです。


みそ汁にして食べ比べていただくと、答えはハッキリと出ます。自然の時の力を用いて造られる天然醸造の味噌には、味噌本来の味と香りがします。温めなおしても味が落ちにくく、冷めた味噌汁でもおいしくお召し上がりいただくことができます。また、味噌に力があるので豚汁・鍋物などグツグツ煮る料理には、速醸法では断じて出せない格別の美味しさがあります。
大量生産ではない、小さな蔵にしかできない丁寧な味噌造り。単に五感(視覚・聴覚・味覚・嗅覚・触覚)という感覚的判断で味わうのでなく、それ以上に「食べる幸せ感」を感じる「本当の美味しさ」。そんな手間も汗も惜しまず、食べる人のコトや将来の自然環境にまで思いをはせた味噌造りの心を、これからもずっと・きっと持ち続けたい。
お召し上がりいただいたお客様ひとりひとりの、「美味しい」と言うたった一言を聞きたいために、マルカワ味みそは今日も味噌を造り続けています。


赤ちゃんや妊婦さんにも、安心・安全な理由。
マルカワみそでは、自分の食べるものに選択の余地が無い赤ちゃんや小さなお子様や、化学物質の摂取に最もナイーヴになっている妊婦さんに安心して食べていただける安全性を、品質基準の中心にして味噌造りを行っています。

■有機原材料
味噌を仕込むときに必要な原材料=農産物は、農業者が「無農薬」「有機肥料栽培」をうたっただけの物ではなく、すべて有機JAS認定のバックヤードに確信が持てるものだけを使用しています。
■地下水
マルカワみそ自社敷地内から汲み上げた清冽な地下水を使用。米や大豆の洗穀や蒸し・ボイルや味噌の仕込み水に使用しています。キャリーオーバーを防止するため、ボイラーにも清缶剤などの薬品類は一切使用しておりません。
■塩
味噌づくりに欠くことのできない塩は、都市から最も離れた地にあり世界で最も化学汚染の少ないと言われる内モンゴルの自然湖塩「天外天塩」を使用しています。
■仕込み桶
環境ホルモンによる汚染を最大限に防止するため、ほとんどの味噌を約2t入る木樽70本で熟成させています。有機みそ「ヴィバルディ」は、スピーカー8個を直付けした専用ステンレス樽で熟成させています。
■有機JAS工場
マルカワみそでは、すべての製造加工の工程管理を厳格にシステム化し、工場全体に対し農林水産省登録の有機認証団体であるOCIAジャパンの認証を取得しています。
■生産履歴管理
すべての商品には、品質管理のためのロット番号を刻印して出荷しています。品質などにご不都合がある場合ロット番号をお知らせいただければ、「いつ・どのような原材料をつかって造り、どのようにして皆さんに届いているか」をたどることのできるトレーザビリティ(生産履歴管理)を導入し、ガラス張りの生産管理体制を整えています。
>>>品質管理(生産履歴)情報開示はこちらから


 

世界16カ国で愛される、マルカワみそ。

越前の小さな味噌蔵から、世界の街角へ。
商社さんを通じてマルカワみその味噌は世界16カ国でが愛されています。

でも、どいう風に味噌を使っていただいているのかな?
みそ汁?会ってお話を聞いてみたい気もするけれど
日本語すらまともに喋られない私には、とても無理!

国内の味噌需要は、米の消費量の減少と肩を並べて減ってきているのに、
輸出のための出荷量は年年歳歳増えてきています。
喜んでいいのか・・・な?悲しむべきなのか・・・な?

とにかく青い目の国の方々は、
味噌を大変にご愛用いただいております。
Thank you very very much!


マルカワみその国外出荷先 (2004年4月〜10月末実績)


アメリカ

オーストラリア

イギリス

フランス

イタリア

スペイン

デンマーク

オランダ

チェコ

レバノン

クウェート

セルビア・モンテネグロ

ヨルダン

サウジアラビア

中国

シンガポール


 

マルカワみそ

★有機味噌造りの事など、お問い合わせはお気軽にどうぞ
マルカワみそ株式会社
〒915-0006 福井県越前市杉崎町11-44
フリーダイヤル 0120-25-8686
info@marukawamiso.com