2018年山歩き日記
ブナの森を歩こう!山日記
2018.05.12 荒島岳勝原コース〜中手コース(大野市)

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小荒島からの荒島岳
当初、明日5/13(日)が山開き「芽吹き祭」なので参加予定でしたが、天気予報が雨予報なので急遽、今日登ることに。
ここ数年、芽吹き祭で「中手コース」蕨生登山口からの登山だったので、今日は単独登山の自由さから「勝原コース」旧勝原スキー場登山口から登ることにします。
この時期の荒島登山の楽しみの一つはトクワカソウ、イワナシ、カタクリ、ヒメイチゲ、シャクナゲの色鮮やかな艶姿に逢える事です。

07:00 勝原スキー場駐車場に到着です。すでに、登山者の車が17台駐車しており大半が県外ナンバーです。
流石に福井県唯一の日本百名山です。その人気振りが窺えます。

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07:05 トイレを済ませ、登山届を提出して登山開始です。
スキー場のゲレンデ跡は地元の登山愛好家で作る「愛山会」が「カドハラ桜坂」の名称で桜の植樹を行っています。
雪の被害が心配な地域ですが会員の皆様の努力で新しい名所が出来ることに期待します。

07:10 緩やかに見える舗装のアプローチ道ですが意外と足に負担が掛かります。
ようやく、ガレたジグザグの登山道に成りますが早くも、息切れ状態で先が思いやられます。


鋭角な曲がり角を三回ほど過ぎるとガレ場の直登が待ち受けています。

07:40 上級者用ゲレンデのトップリフト下り場跡に到着です。
長くツラいアプローチを終えてホッとします。
軽めの朝食と甘めのコーヒーで一息つきます。

07:45 5分間の休憩の後、登山開始です。

広く整備された登山道は少しぬかるみ気味ですが、土の感触は足裏に心地良いです。

鮮やかで優しい新緑は眼も心をも癒してくれます。

08:20 白山ベンチ到着です。

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初めて登った十年前は前方の木々はもっと低く遮るものが無く、白山の眺望に圧倒された記憶が有ります。

ザックを下ろす事無く写真撮影だけでブナの新緑の中を歩き出します。

08:30 先を急ぐあまり下ばかり見ていたのか不覚にもブナの古木「トトロの木」を見落として、「深谷の頭(標高1,015m)」に到着してしてしまいます。

2.3ヶ所の鞍部の泥濘を過ぎます。

08:40 山頂まで2qの標識通過です。

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朝のブナ林は何とも清々しく疲れを感じさせません。
気管支疾患で現在治療中ですが咳、痰が出ることも有りません。投薬治療よりフィトンチッドやブナの精気を頂く方が良いのかもしれません。

深谷の頭とシャクナゲ平の鞍部には残雪が有ります。

08:50 残雪を踏んで急斜面の直登が始まります。

急な階段の登山道はこのコースで1,2の難所です。
しかし、体調と気持ちは良く、ユックリながらも立ち止まる事無く歩き続きます。

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前方が明るく開けて来ました。シャクナゲ平・・・でしょうか?

09:05 シャクナゲ平到着です。
2時間キッチリで想定時間を少し上回っています。上出来です。

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シャクナゲ平からの白山です。
上空には少し厚目の雲が懸かっていますが風が出くれば見通しはもっと良くなるでしょう。

09:15 中手コースから登って来る予定のメンバーがどの辺りに居るのか携帯電話を掛けますが繋がりません。
先に登っていれば益々時間が空くので、行動食とコーヒーで10分間休憩の後、登山開始です。

09:18 佐開コース合流点で会のメンバーの一人から「小荒島分岐を通過した」と電話が入ります。
私の方が少し速かった様です。最大の難関「モチガ壁」で追い着かれるかも分かりません。

急登の続くモチガ壁から山頂への稜線上の登山道は足を滑らせ易いので毎年、無雪時期でも滑落事故が有ります。
難しい山ではありませんが細心の注意が要ります。

09:25 「モチガ壁」取り付きです。

段差の大きい階段状の急登にはロープや鎖が取り付けられています。
ストックは仕舞って手足を使って登る方が安全で楽です。

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振り返って見える「小荒島」
この山頂からの荒島岳、白山連峰の風景は高度の割にアルプス感が有り私の好きな山の景色です。
下山途中に寄ってみる価値は十分に有ると思います。

大きな木製の階段を登り大きな石の急登を登り続けます。

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穏やかな天候の下、ウグイスのさえずりとシャクナゲの花に励まされてドンドン登ります。

急登の終わり頃の登山道脇にはカタクリを始め山野草の花々達の小群生が現れて来ます。

10:00 前荒島に到着です。
モチガ壁の急登を制覇しホッと気が弛みます。
ここからは穏やかで気持ちの良い稜線上の登山道に成りますが、所々、灌木の切れた道は小砂利道で滑り易いので注意が要ります。

登山道の先に中荒島の標柱が見えてきます。

10:06 中荒島岳(標高1,420m)通過します。

登山道周辺は低灌木と笹の藪です。
前方に荒島岳の山頂が見えてきます。
山頂斜面に残雪が有りそうです

U字に抉られた登山道には僅かにスノーブリッジの名残が残っています。

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カタクリとヒメイチゲの競演。
山頂近くのカタクリは里山のものよりかなり小さいのですが1円玉の半分位のヒメイチゲと並ぶと大きいですね。


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10:24 荒島岳(標高1,523.5m)山頂到着です。
勝原スキー場駐車場からは3時間20分でしたが体調を考えれば「よく頑張ったね!」と自分を褒めてあげたいです。

先ずは、荒島岳の神様に無事の登下山をお願いします。

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肉眼では遠くかすむ北アルプスの山々、乗鞍岳、御岳、恵那山までもが確認出来ましたが、残念ながら私のコンデジでは写せません。

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山頂で中手コースから登って来た会のメンバー5名と合流します。
登頂記念の集合写真を撮ったり、遠くかすむアルプスや越美山地の山座同定をしたり、天空のレストランでランチ&カフェを愉しんだりでアッと言う間の1時間15分の昼休み時間が終わります。

11:40 下山開始です。
名残惜しく振り返って山頂に別れを告げます。

下山となると皆の足取りは急に軽くなり振り向きもお喋りも少なく一目散に下りて行きます。
登りでヒィーヒィー言っていたモチガ壁も難無くクリアー。
佐開コース分岐も・・・
シャクナゲ平も・・・こちらは置いてきぼりを喰わない様に必死で後を追います。

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シャクナゲ平で中手コースに入って小荒島を目指します。
残雪と新緑のブナ林の取り合わせはこの時期の短い間だけの贅沢な一幅の絵です。

12:50 小荒島への分岐です。


12:53 小荒島山頂到着です。

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今しがた登って来た荒島岳の秀麗な山頂。
反対側を振り返れば白山連峰の山々が・・・。

13:00 下山開始します。


13:08 「とやのおとし」
落しと言うだけあって結構急な坂です。

13:13 「ひえ畑」
山上の小さな痩せた開墾地だったのでしょうか?。

13:25 「向坂」

林道終点の出合い

13:33 「おおこば展望台」
今は雑木が大きくて景色は全然見えません。その昔は大野盆地を望めたのですかね?。

標高も大分低く成ってきて登山道の両脇にニリンソウの大群落が有ります。

一つ目の林道を横切ります。

二つ目の林道を横切ります。

14:04 「二又」

私的には好きになれない鬱蒼と湿っぽい谷間の杉林の中の登山道になります。

14:06 ここから林道歩きになります。
途中、御婦人達は道路脇に立ち入り、ワラビなどを収穫しながらの下山です。

14:30 「中手コース登山口」到着です。
ここからは舗装された車道を蕨生集落近くの真新しい駐車場まで更に歩きます。

14:40 中手コース駐車場到着です。
「中手コース」2時間50分の下山タイムでした。
メンバーの一人に勝原コース駐車場まで送って頂きました。おかげさまで、滅多に経験出来ない周回コースを楽しめました。
登り-勝原コース・3:20
山頂休憩 ・1:15
下り-中手コース・2:50
今日出逢った「花の妖精」達

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ムラサキヤシオ(紫八汐)

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ミツバツツジ(三葉躑躅)

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ウスギヨウラク(薄黄瓔珞)

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チゴユリ(稚児百合)

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クロモジ(黒文字)

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スミレサイシン(菫細辛)

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ショウジョウバカマ(猩々袴)

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エンレイソウ(延齢草)

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シャクナゲ(石楠花)

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カタクリ(片栗)

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オオバキスミレ(大葉黄菫)

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トクワカソウ(徳若草)

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ヒメイチゲ(姫一華)

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イワナシ(岩梨)

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キジムシロ(雉莚)

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オオカメノキ(大亀ノ木)

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ミヤマカタバミ(深山片喰)

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キクザキイチゲ(菊咲一華)

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ハルトラノオ(春虎の尾)

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タチツボスミレ(立坪菫)

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サンカヨウ(山荷葉)

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ニリンソウ(二輪草)

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ヤマネコノメソウ(山猫の目草)

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マルバスミレ(丸葉菫)

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ウマノアシガタ[キンポウゲ](金鳳花)

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ツクバネソウ(衝羽根草)
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ブナの森を歩こう!山日記
2018.05.09 雨のシャクナゲに囲まれて菅倉山(石川県)

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今年のゴールデンウィーク期間前後は冬と夏の天候がコロコロと2,3日毎に入れ替わる「猫の目天気」とも言える天候です。
前日の肌寒い雨も今朝の9時過ぎからは回復するとの天気予報を信じて、ラストチャンスのシャクナゲを見に行くことにします。

09:00 山中温泉から13キロ上流の旧九谷町、古九谷の窯跡で真砂の大日山と杉の水の県民の森との分岐点の橋の付近公園広場のトイレ&駐車場に到着です。

09:15 道路を渡って登山口です。
頂上まで登り約3時間、下り約2時間。標高差707m、距離は約3,6kmです。
上空は曇っていますが風はありません。
登山道の草木は濡れているようなので取り敢えずスパッツだけは装着して出発です。

旧の駐車場からの登山道との合流地点が登山口です。

09:55 高倉山(標高490m、1,0Km/3,6Km)地点通過します。
9時過ぎから天候は回復との予報通り、薄曇りで朝の陽射しが柔らかく差しています。
この調子!!この調子!!

10:15 (標高583m、1,3Km/3,6Km)地点通過です。
1,3K歩くのに1時間も費やしました。
谷底の方から徐々にガスが立ち上って来ます。

瞬く間に雨がブナ林を覆います。
大慌てでザックから雨具を出して上下完全装備に替えます。

10:40 (1,8Km/3,6Km)中間地点通過します。、
距離的にも時間的にも丁度1/2通過です。

10:45 (標高701m、2,0Km/3,6Km)地点通過です。

この辺りからシャクナゲが見られ始めますが、花びらが落ちだして盛期は過ぎている様子です。
山頂のシャクナゲの群生地の状況が気にかかります。

時々、打ち付けるような激しい雨になり、写真では上手く伝えられませんがブナの大樹の幹を滝のように雨水が流れ落ちています。

雨に翳むブナの林はまるで「森の精霊」が居るのでは?と想わせられる雰囲気です。

11:10 (標高802m、2,6Km/3,6Km)地点此処も休まず先を急ぎます。

登山道の落ち葉は滑り易く、下りは特に気を使い速度が落ちます。

雨で滑り易い登り返しは気分的にも肉体的にもキツク感じます。

11:25 (標高840m、2,9Km/3,6Km)地点通過します。
笹藪や灌木の間からシャクナゲの若木に附いた花が彼方此方に見られるように成って来ます。

まるで華道のオブジェ・・・見事な自然の造形です。

蕾の赤色から乙女の濃いピンク、そして次第に淡いピンクに花開く様は感動ものです。

唯々、感動です。
雨の中を登って来た苦労が吹っ飛んでしまいます。
雨の中、カメラにハンカチを被せて慌ただしく撮ります。

11:45 菅倉山(標高923m)山頂到着です。
山頂を囲むシャクナゲの群生の規模は福井、石川県境の山では1,2を争う程の見事さです。
南東向きの花は終盤で薄ピンク色に・・・北西向きは赤い蕾と濃いピンクの花々。
雲に覆われ、雨風の山頂で、束の間の食事タイム。
12:15 熱いコーヒーを楽しむ間も無く早々の下山です。

滑り易い下り道に注意を払いながらも、登りと違って幻想的なブナ林の趣を愉しむ余裕さえ有ります。

12:45 (標高802m、2,6Km/3,6Km)地点通過します。

ようやく雨が弱まって、霧雨模様に成りました。

13:00 (標高701m、2,0Km/3,6Km)地点通過です。

13:05 (1,8Km/3,6Km)中間地点通過します。
雨で滑り易いと言え下りは矢張り早いです。
1時間掛からずに通過です。

13:20 (標高583m、1,3Km/3,6Km)地点通過です。

13:30 高倉山(標高490m、1,0Km/3,6Km)地点通過します。

14:00 登山道分岐・登山口通過です。

14:05 駐車場到着です。
私達グループ以外は誰も居無い屋根付きの休憩スペースで着替えます。ようやく、熱いコーヒーとフルーツ、菓子をいただきます。
年末から続く痰と咳の症状を治療中で体力に不安が有ったもののこの時期の名花シャクナゲに逢いたい想いでの登山でした。「やっぱり、山は楽しい!!」そう思える1日でした。

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今日出逢った「花の妖精」達

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シャクナゲ(石楠花)

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(ウスギヨウラク)

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(ミツバツツジ)

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(ガマズミ)

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(タムシバ)

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(ショウジョウバカマ)

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(トクワカソウ)

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(ギンリョウソウ)

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(ユキザサ)

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(ユキバタツバキ)
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