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2016年山歩き日記

ブナの森を歩こう!山日記

2016.07.24   常念岳(標高2857m)〜蝶ヶ岳 (標高2677m)縦走 (長野県安曇野市)二日目

  
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前日のガスと雨が嘘のように上がり絶好の登山日和を迎えました。
昨日、見えなかった念願の穂高岳(標高3190m)連峰と槍ヶ岳(標高3180m)が薄明りの中その雄大で美しい山容を見せてくれました。

  

04:00 起床。手早く荷物をまとめて4時30分過ぎに朝食を済ませて、御来光時刻が4時50分前後と言う事でトイレもせずに小屋の前、常念乗越へ急いだ。
これが午前中、自分自身を苦しめる事になろうとは・・・。

  

東方向は壮大な雲海が拡がり空との境目は薄オレンヂ色に優しく染まっていた。

  

反対方向は常念小屋、横通岳(標高2767m)、穂高連峰、槍ヶ岳の大パノラマが目の当たりに!!!.

  

04:48 荘厳な御来光に思わず合掌!!
初登山の白山、昨年の白馬岳、今夏の常念岳とたった三度の山小屋体験ですべて御来光遥拝が出来て、益々、山にのめり込んで行きそうな自分発見です。

  

朝焼けに赤く染まる槍ヶ岳の大迫力の山容に大興奮。

  

昨日の疲れもスッカリ取れ、寝起きの体調はすこぶる良い。
当初は常念岳往復のB班での参加希望だったが、昨夜のミーティングで蝶ヶ岳までの縦走のA班に変更してもらった。
05:15 記念写真撮影の後、縦走組は一足先に登山開始です。

  

振り返って朝日の中、常念小屋と横通岳を。
常念乗越は風や雲や鳥までもが通り越す常念岳と横通岳の鞍部で強い風の為、樹林が無いと言われるのが実感できる景色だ。

  

更に高度をかせぐと双耳峰の「鹿島槍岳」が見えてくる。

  

06:15 登り始めて一時間。三股分岐を過ぎる。

  

06:35 いきなりの急登で結構、辛かったがCTの1時間20分で山頂に到着です。
山頂の祠の場所は狭いうえに早朝登山者の記念写真の定番位置の為に大混雑。
順番待ちの末、山頂標識の撮影を終えて迫り出した狭い岩の上ではゆっくりとしては居られません。

  

雲海の上に富士山の姿が確認できましたが、登山歴の無い私には他の山頂の山座同定は残念ながら出来ません。360度の絶景に感動するだけです。

  

06:45 名残惜しいほどの景色に浸りたい気持ちですが右手に北アの絶景を眺めながらの贅沢なロングトレイルに心ときめかせて常念岳を出発です。

  

これから歩く蝶ヶ岳へ長い長い稜線が続きます。

  

槍ヶ岳の雄姿が益々美しさを誇っています。近くでみるこのフォルムは本日の最高の一枚と成りました。

  

岩や大きな石のゴロゴロしたアップダウンを幾つか超えて行きます。

  

07:25 おおよそ1時間で蝶槍が緑の尾根上に見えてきました。

  

森林限界帯の尾根道のピークを何度か上り下りします。

  

蝶槍もまだまだ先でなかなか近づいて来ません。
ただ、ひたすら尾根筋の登山道を歩き続けます。

  

振り返って観ると美しい山容の常念岳と歩いて来た稜線に刻まれた登山道に結構、感動して力づけられます。

  

一旦、樹林帯まで下り今迄とは違う雰囲気の歩きの気分になりますが、この辺りからお腹の調子が怪しく成りメンバーの最後尾を附いて行くのに精一杯の状態に・・。ザックを下してストックを外して三本足に切り替えます。

  

08:48 漸く2592ピークに辿り着きます。
コース変更したことがメンバーの足を引っ張る事に成るのではと後悔の気持ちが大きく成りますが、ここまで来れば取り敢えず蝶ヶ岳ヒュッテへ辿り着くしか選択肢はありません。
メンバーの気遣いに満ちたちょっと長めの休憩の後、出発します。

  

樹林帯の南向き下り斜面はクルマユリ、ニッコウキスゲ、ハクサンフウロ等々のお花が咲き誇っています。
お花達に癒されながらガッツリ下って行きます。
再び登り返した先に蝶槍のトップらしき岩山が見えてきます。

  

10:10 蝶槍(標高2660m)山頂に到着です。

 
  
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10:21 蝶ヶ岳三角点峰(標高2664.2m)に到着です。

  

右手前方には上高地が見えます。

  

10:30 上高地横尾分岐を通過です。

  

稜線の先に見える蝶ヶ岳ヒュッテまでまだまだ距離はありそうだが、なだらかで開けた稜線の先のチラチラ見える赤い屋根はグルグルピーピーと騒がしいお腹を何とかしてくれる筈と元気付けてくれる。
あそこまで行けば何とかなる!!
ただただ一歩一歩づつ足を前に・・!!

  

10:58 遂に!!遂に!!瞑想の丘・・蝶ヶ岳山頂?に到着。
記念写真もそこそこにトイレに駆け込み約10分もの苦行。ガス放出でスッキリ!!

  

11:36 小屋出発。

  

前方に見える丘っぽいのが蝶ヶ岳の山頂?だとしたら登頂したことにならないが・・・三股の登山口に2時半タクシー予約なのでこれから下山開始です、

  

11:44 大滝山分岐を通過です。

  

11:56 三股登山道最終ベンチ通過です。

  

12:23 三股登山道第一(マジック書)ベンチ(標高2,350m)通過です。

  

12:53 蝶沢到着です。未だ4キロもあります。休まずに通過です。

  

13:07 高度2,000m点通過です。

  

13:24 まめうち平(標高約1,900m)

  
  

14:11 三股まで1キロ地点。「ゴジラの木」通過です。

  

14:22 あと10分を切り、駆け足で吊り橋を渡ります。

  

14:30 タイムアウトです。前常念岳への分岐を通過です。

  

走れ!走れ!!延長料金課金に成らないように損得勘定いや損得感情剥き出しで走ります。

  

14:31 三股登山口に無事下山出来ました。が、タクシーの待つ駐車場まで未だ800mも林道を下らなければいけません。
14:45 駐車場にはジャンボタクシーが待っていました。親切で人柄の良い仏様のような運転手さん様は御慈悲の有る方で延長料金を請求しませんでした。おかげで・・・
「ホリデー湯」でサッパリと汗を流し福井までの長い帰路につきました。
帰宅後、ネットで登山ブログを色々読んでみると、やはり蝶ヶ岳の山頂は踏んでいなかったようです。私の長いトイレ休憩が皆の足を引っ張ったようでした。
メンバーの皆さん!! スンマセンでした!!

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ブナの森を歩こう!山日記

2016.07.23   常念岳(標高2857m)〜蝶ヶ岳 (標高2677m)縦走 (長野県安曇野市)一日目

  
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恒例の「大野親岳会夏山合宿」に参加した。
今回は3000m級の穂高連峰から槍ヶ岳の大パノラマを観たいとの会員の希望で、常念岳(標高2857m)〜蝶ヶ岳 (標高2677m)を縦走するロングトレイルが組まれた。
なるべく多くの会員が参加出来る様にと班編成を一ノ沢〜常念小屋(泊)〜常念岳〜蝶ヶ岳〜三股縦走のA班と一ノ沢〜常念小屋(泊)〜常念岳〜一ノ沢往復のB班の二グループに分けられた。
総勢16名と例年の1.5倍の大所帯に成った。
私は6月に帯状疱疹に罹り体力回復とトレーニング不足で縦走に不安があったので当初はB班参加とした。

  

04:00 城下町東広場集合。点呼の後
04:10 越前大野を出発。
05:30 東海北陸道「ひるがの高原SAトイレ休憩。
07:20 道の駅「風穴の里」トイレ休憩。
08:25 一ノ沢林道終点(標高1300m)到着。登山案内所に登山届を提出、トイレを済ませて

  
  

08:45 今日の目的地「常念小屋」への5.7キロの始まりです。

 
  
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09:05 山の神(標高1480m)到着。
二日間の登山の安全を祈願します。

  

 
     

 

10:10 王滝ベンチ(標高1610m)到着です。
10:20 10分のシャリと水分補給の休憩の後スタート。

  
  

11:30 笠原(標高1700m)通過です。

  

12:00 常念乗越方向からガスが下りて来ました。

  

小雨も混じりザックカバーを装着して沢沿いに歩き出します。

 
  
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12:40 胸突八丁(標高2090m)谷沿いの道から右に曲がり山腹を横切るように登ります。

  

深い谷底はガスに隠れてハッキリと見えませんが、かなり下方に渓の流れがボンヤリと確認できます。

  

急峻な崖っぷちの細い登山道を滑らないように慎重に歩きます。

  

沢を渡り暫くで

  

13:19 最終水場(標高2250m)を通過です。
ここまで標高差950m、歩行距離5.2qを4時間半掛かった事に成ります。

  

13:27 第一ベンチを通過します。

  

13:48 第二ベンチを通過です。

  

13:57 第三ベンチを通過です。

  

14:21 常念乗越(標高2450m)に到着です。
濃いガスの為、槍、穂高のアルプスパノラマどころか常念岳や横通岳すら見えません。

  

14:25 受付を済ませ、部屋でザックをほどき汗と小雨で濡れた衣類を着替えて6時の夕食までをビールで乾杯!!のミニ宴会と小屋付近でのコマクサやハクサンシャクナゲ探しの散策でまったりと過ごす。
20:00 翌朝の御来光と朝焼けの穂高、槍のパノラマの絶景が見れる事を願って早めに就寝。
夏山合宿の初日の夜は5分もせずに深い深い眠りに落ちたのです。

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ブナの森を歩こう!山日記

2016.07.08   白山室堂 (石川県白山市)(標高2450m)

  

再来週の会の恒例行事夏山一泊合宿(常念岳〜蝶ヶ岳)に参加する心算なので体力と脚力の回復具合を診る為、会員2名と共に午後から雨予報だったが白山へ登って来た。
今年は1000mを超える登山は6/19の赤兎山の一度だけなのでどの程度いけるのか不安いっぱいでした。

  

06:14 別当出会駐車場に到着。

06:21 登山口(標高1260m)に到着。登山届とトイレトイレを済ませて

06:30 砂防新道吊り橋を出発です。

  
  

07:07 中飯場(標高1500m)に到着です。

07:12 5分の休憩の後スタート。

  
  
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07:48 別当覗(標高1750m)到着です。

07:55 ザックを下ろして水分と甘味補給の後出発。

  
  

08:26 甚之助避難小屋(標高1970m)に到着です。
別山は雲に覆われて見えません。

  
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08:57 トイレと軽食で30分の休憩の後スタートです。

  

途中、雲が取れて別山が姿を現しました。

  

09:20 南竜道分岐(標高2100m)に到着です。

  

09:25 クルマユリ、イブキトラノオ、ハクサンフウロ、バイケイソウで美しいお花畑に癒された後、出発です。

  

黒ボコ岩までの道の両脇は高山植物が咲き誇っています。

  

イブキトラノオの群生。

  

ハクサンコザクラとミヤマキンバイ

  

10:14 延命水で「元気に長生き」を願って喉を潤します。

  

振り返って「十二曲がり」の急坂。

  

漸く黒ボコ岩が近づいて来た。

  

10:24 黒ボコ岩(標高2320m)に到着しました。ここは休憩せずに弥陀ヶ原木道ベンチまで・・・。

  

10:28 弥陀ヶ原で休憩。
五葉坂の向こう室堂から御前峰は雲に覆われて見えません。

  

19:36 エコーライン分岐を通過です。

  
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五葉坂から弥陀ヶ原全景

  

10:51 白山室堂(標高2450m)に到着しました。

  

11:50 御前峰山頂の雲は取れません。白山神社奥宮祈祷殿と山頂を拝み下山をします。

  

12:15 五葉坂を下り、エコーライン分岐を左に行きます。

  

ハクサンコザクラの群落。

  

下からガスが湧き上がって来ましたが、木道の両脇のお花畑に眼を奪われます。

  

チングルマの群落。

  
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チングルマとコイワカガミ

  

チングルマとコイワカガミとアオノツガザクラ

  

室堂平から上、御前峰は雲に覆われたままです。

  

12:45 南竜ヶ馬場(標高2080m)が見えてきました。

  

トンビ岩

  

御前峰の雲が取れました。ここからが南竜ヶ馬場への急な下りになります。

  

南竜ヶ馬場平から別山への油坂のジグザグで急な登山道が見える。

  

南竜ヶ馬場への急斜面はトップから下までニッコウキスゲが咲き乱れていた。今年はニッコウキスゲの表年のようで福井県の赤兎山も満開との事です。

  

13:20 南竜道・エコーライン分岐を通過です。

  

13:43 砂防新道・南竜道分岐を通過です。

  

13:57 甚之助避難小屋に到着

14:11 15分の休憩の後スタート。
途中、雨が強く成って来たので雨具を着てザックにカバーを装着。

  

15:01 中飯場に到着しました。

15:40 雨で滑り易くなった下り道で遅れたメンバーを待って、雨具を脱いだりゆっくりと休憩の後スタート。

  

16:09 吊り橋に到着しました。

  

16:12 今日の無事を白山の神様に感謝の合掌をして、別当出会に別れを告げ、下山後に白峰温泉総湯で汗と疲れを流して帰宅。
脚の痛みも無く疲労感も感じず少し自信を取り戻せたかな???

今日出逢った「花の妖精」達

「花の妖精」達の写真は「白山のお花達」をクリックして下さい。

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